愛のしるし~LOVE♥EVER~
-屋上-


「ゴメンっ、詩乃チャン!」

「え?」

「竣クンも、ゴメンね…?」

「…謝るくらいなら最初からやめろよ。」


柚木2人は目配せした後、少し微笑んだ。


「聞いて、俺らの話。」

「…気持ち悪いかも知んないけど…。」


と言うと、萌亜は泣きだしてしまった。


「…俺が話すね?」


と藍。


「…俺ら、本当は双子じゃないんだ…。」

「「え…?」」

「萌亜は本当に柚木だけど…俺、本当は古森(コモリ)。」

「え…え…?」


パニックな私。


「俺の本当の親は、俺が小さい頃に死んでんだ。」

「「……。」」

「俺がその事を知ったのは、去年。

萌亜が知ったのも去年。」


…つらかったでしょうに…。

でも、どうしでこの話が気持ち悪いのかしら…?


「それを知った時、俺ら2人が持ったのは他でもない、希望だ。」


き…ぼう?


「戸籍上は兄弟でも、実際は兄弟じゃない。」

「お前ら…まさか…。」

「竣は分かったみたいだね…?」

「???」

「詩乃は…ダメか。

うん、言っちゃうと、俺ら、付き合ってたんだよね。」

「えっ…!?」
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