愛のしるし~LOVE♥EVER~
*竣 side*


「お、おい…朱音!」

「何?」

「本気であんな事言ってんのかよ…。」

「そんなわけないでしょ! 私は雅樹好きだもん。」

「じゃぁもっと優しくしてやれよ…。」

「…竣は何にも分かってない。大嫌い。」

「は?」

「マジウザイ。」


いきなり怒る朱音。


「あのなぁ。」

「なぁ~んちゃって。
雅樹に優しくしたりしたらつけ上がるに決まってるでしょ。

これがちょうどいいんだよ、きっと。」

「…ふーん。」


やっぱり朱音はなんか楽だ。

男っぽいからか…な。


「で、何?」

「竣さ、詩乃にクリスマスプレゼント買った?」

「…ナイショ。」

「へー、何買ったの?」

「ナイショ。」

「ふーん。しっかりしろよぉ! 竣!」


まさかこれだけの為に呼んだのか?


「私ね、憧れだったの。

友達同士で一緒にクリスマス過ごすの。」

「へー。」

「あと、彼氏とーとか。」

「マジ?」


珍しく女だな。


「中学生の頃彼氏いたんだけどねー。めちゃシャイで!
デートも1回しかしたこと無いし!

しかもそのデートがね、あゆかも入れての3人で!」

「うわ……。」


有り得ねぇ。男じゃねぇ。
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