愛のしるし~LOVE♥EVER~


「詩乃~。」

「朱音!」


朱音と竣が戻って来た。


「竣マジウザイんだけどー。」

「え…?」

「私の事男ってゆったー。」

「言ってないし。」

「そーかもねー。」

「朱音、雅樹が…。」


隅の方で小さくなってる雅樹。


「あーあ。女の子みたい。」


と呟き、朱音は雅樹の方へ歩いて行った。


「バーカ。何小さくなってんの?」


見下す朱音。

…怖いわ。どす黒いオーラが…。


「朱音…。」

「女みたい。」

「…男です。」

「全くさ~、何やってんの! 私寒いんだけけど!」

「俺も寒い!」

「あー、もう。」


と言い、朱音は雅樹を包み込むように抱き締めた。


「朱音…。」

「寒いー。寒いよー。」

「棒読み…。」

「私が浮気するとでも思った…?」


楽しそうに聞く朱音。


「…思った…かも。」

「バカだなぁ~。私めちゃくちゃ一途なのに。」

「…。」

「私、雅樹が1番だよ?」

「…朱音~…。」


そんな光景を見て微笑んでいると、竣に腕を引かれた。
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