愛のしるし~LOVE♥EVER~
「竣?」

「2人にしてやろ。」

「…そうね。」


満天の星空を見ながら、私たちはその場を離れた。


「寒いわね…。」

「そーだな。」


吐く息は白くて、冬だと実感させる。


「でも、温かいわ。」

「?」


竣と繋いだ右手は、どんなに寒くても温かかった。


「ん…?」

「あっ…。」


空からフワリと舞い落ちる、白い物。


「雪…。」

「初雪だな。」

「クリスマスに初雪…。

ロマンチックね!」

「ホワイトクリスマスだな。」


素敵…。


キレイな物、全部全部、竣と見て行きたいわ…。


「あ、詩乃。」

「何? クリスマスプレゼント。」


と、ポケットから小さな箱を取り出す。


「え…いいの?」

「当然。」

「私もあるのよ!」


と、ポケットから小さな袋を取り出す。


「…開けてい?」

「どうぞ。私もいい?」

「いいよ。」


ガサガサと包みを取り、箱を開ける。
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