愛のしるし~LOVE♥EVER~
新学期
時間は飛ぶように過ぎてゆく。
私はそれに逆らう事無く流されてゆく。
だって…
「竣! 今日私の家に来てもらえるかしら?」
「いーけど。」
今が幸せだから。
「でもなんで?」
「今…お父様とお母様が、帰って来ていらっしゃるの。
それで…なんでもお兄ちゃん関係でパーティーを開くそうなの。」
「龍也サン関係?」
「そう。で、私も呼ばれていて…。
竣も連れ来るようにお父様とお母様に言われたのよ…。」
「じゃ、行くか。」
「…いきなりでゴメンナサイね?」
「大丈夫。固っ苦しい始業式に出なくて済むからラッキーだし。」
幸せの終わりへのカウントダウンはすでに、始まっていた。
私たちは知る余地も無く…
ただ、闇へと突っ込んで行った……――。