ま た な
「えへへ…」


10メートルくらい先には千石が立っていた。


「なん…で?」
「南が心配でついてきたんだ」
「どーして?」


電話を切り千石が次第に近づいてくる


「心配だったんだ、南って1人で全部抱え込む癖があってそれで思い詰めて真由美の後を追っちゃうんじゃないかって。」


俺の首に千石の腕がかかる
千石の体温が俺に伝わる。


「千石…」
「なぁ東野、室町それに相川。」
「あぁ」
「はい」
「……」


千石が出てきた電柱の後ろから3人が出てきた


「みんな…さっきの聞いてたのか?」
「俺らにも真由美の声は聞こえた。」


いつものように
相川の低い声が聞こえる


「南…真由美のぶんまで強く生きようぜ」
「あぁ…」
「全国に行きましょう…そして真由美に1つでも多くの勝利を見せてあげましょう!」
「そうだな…」
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