ま た な
「聞こえたか?」
「あぁ…でも真由美無しでどうやって…?」
「南…」
「南さん…」


俺は俯きながら
相川に問いかけた
周りからは嗚咽の混じった啜り泣く声が聞こえる


「オメェは真由美を忘れちゃいけねー」


相川はぶっきらぼうにそう言った。
俺の口からは何も出ない…


「南は真由美になにしてあげた?」


千石からの問いに頭を働かせる
俺の考えたのは真由美の笑顔…
今はもう見ることの出来ない笑顔…


「俺は…なにも…してやれなかった…」


また涙が溢れてきて
泣き崩れた
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