ま た な
俺は3キロ近く離れた自分の家までゆっくり歩いた


「真由美…どうして俺を残して逝っちゃったんだよ?どうせなら一緒に逝きたかったよ…」

-そんなこと言わないで…-

「え?誰…?」

-私…真由美だよ健一…-

「真由美…どこにいるんだ?」

-空を見て…私は星になったんだよ-

「へ?」


俺は空を見上げた。
空は広くひろがっていた
そこにポツンと1つだけ星があった


「あれが真由美?」

-そうだよ。健一…-

「なんで1人で逝っちゃったんだよ?」

-仕方ないよ…運命だったんだよ-

「俺は真由美無しでどうしたらいい…?」

-普通にだよ。勉強してテニスして恋して結婚して家族を作って運命を突き進むの-

「俺は真由美以外に恋はしない」

-健一。生まれ変わったらまた一緒に恋しよう。そして今度は結婚して家族を作って幸せになろ?-

「お前が先に生まれ変わったら?」

-そんなこと有り得ないよ。ずっとずっと待ってる-

「…」


涙が止まらない
拭っても溢れてくる。
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