王子様とプリンセス☆★
呼ばれてるんだから、行った方がいいよね。
あたしは海斗君の方へ歩いていった。
海斗君はまだ女子に囲まれてる。
「………海斗君、どうしたの?」
「ちょ、ちょっと来て。」
「へ?」
近づいてったあたしは海斗君に手を捕まれて、そのまま裏庭まで連れていかれた。
裏庭に着いたのに、あたし達はまだ手をほどかないでいた。
あたしは一気にここまで走ってきたから息が切れてる。
海斗君、野球部なだけあって足速い………
「ごめんね浜崎、急に連れ出して。」
「う、ううん、大丈夫。」
「みんなの前だと話しづらいし、女子も何か騒いでたし。」
いや………騒いでたのは海斗君が来たからだと思いますよ。
「それで、浜崎に話があるんだ。」
「………話し?」
あたしは何となく勘づいた。