王子様とプリンセス☆★















「健人……!!」







優輔は目を丸くして驚いてる。





いや、愛以外のみんなが驚いてる。








「お前…何で泣いてんだよ」







海斗に何かされたのか?

いや、そんな事するやつじゃないしな…








「健人………あたしね、健人の事が好き。」








「……は?」






今…何つった?







「きっと初めて会ったときから…
一緒に帰った時から……………あたし、健人の事好きになってたんだと思う」







「……お前が…オレの事を…?」







………まじで?


これ信じていいの?





ドッキリじゃない?






「………冗談じゃねぇよな??」








「うん………。」







「ホントにオレでいいのか?」








愛は少し笑って、




「健人がじゃなきゃ駄目なんだよ……。」






そう言ってオレの唇にキスをしてきた。


触れるか触れないかのキスだったけど、
愛が沢山こもったキスだった。






「オレもお前に初めて会ったときから、お前に惚れていたのかもな……」







オレはもう一度愛にキスをした。



『キーンコーンカーンコーン♪』

学校のチャイムがなり響く。




その途端、周りから盛大な拍手が沸いた。





優輔はニヤニヤしてる。






先生達は、口をあんぐり開けてオレ達を見ていた。







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