王子様とプリンセス☆★










――――――――――――――――







ピッ、ピッ――




機械の耳障りな音。







………ああ、またここか。






真っ白なベッド、

口につけられたマスク、

腕にくっついてる細い管。





そして、横で僕の事を見ている女の人。







「お母さん……」







オレはこの時まだ5才で、

普通なら、母親に甘えている年代。




でも僕は甘えたりしない。










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