王子様とプリンセス☆★
よく分かんないよ………
「どーゆう事!?教えてよ!!」
この時オレは、お父さんがいなくなってから初めておじいちゃんと目を合わせた。
――おじいちゃんは詳しいことを教えてくれた。
「……お前は、娘と一緒に手術室に運ばれた。」
目を逸らさずに話してくれる。
そんな小さな事が、とても嬉しかった。
「お前は突然病が進行してな、医師たちも『もう無理だ』と言っていた。
お前の血がたりなかったらしい。」
…………
僕の病気って、
そんなに悪かったんだ。
オレは初めて自分の体の事を知った。
「お前の血は珍しいものでな、替わりは母親しか見つからなかった……
娘も、お前とおんなじ血液なんだ………。」