孤独の葬送曲
葬送曲






午前2時頃


月明かりが街を照らす、そんな時間。


世界はものすごい早さで変わっているのに、
私だけが取り残されている。

そんな感じがするんだ。



煙草とライターを手に取った。





ガシュ…、ガシュッ





何回やっても、ライターの火が着かない。

オイルが、切れてるみたい。


「………ちっ…!!」




ガツンッ…




ライターと煙草を床にたたき付ける。

たたき付けられたライターは、少しだけ跳ねて
転がった。




胃の辺りを押さえる。

焼け付くように、胃の中が痛い。


溜め息をついた。




あぁ、

また今夜も、眠れない。

そんな気がする。





変な夢を見るの、最近ずっと。

そのせいで、眠れない。









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