Last Wing



「美音はさ…って!どうした!?」


美音を見ると何故か泣いていて、しかも涙を拭こうともせず静かに涙を流していた。


「どどどどうしたんだよ!」


だけど涙を流す美音を見ていると、何故だろうか


《なんでも、ない》


あの時の天使と重なるんだ



「じゃぁ、なん………」

《今日、この音楽が聞けてよかった。》


指で掬った涙が光に反射してキラキラ輝いている。



《…天使の話が聞けてよかった。》


美音の涙は止まろうとはしない。



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