Last Wing
「うわ!誰だよ、この子!」
「祐樹、彼女?」
「ち……ちげえよ!ばぁかっ!」
いつもとは全然違う男の子みたいな祐樹に少し寂しくなった。
祐樹ってこんな話し方もするんだ。
あたし、祐樹のこと全然知らないんだな
「つか、まじ可愛くね?」
「祐樹には勿体ねえだろ!」
「ねねっ、名前、ミノンってどうやって書くの?」
いきなりの質問責めにあたしは数歩後退り、祐樹に視線で助けを求めた。
だけど、祐樹はただ笑うだけ。
た…助けて!