Last Wing



《ごめんなさい》


少し、字が震えてるの気づかれてないといいな。

嫌われたくない、あんなことしたくせに嫌われたくないよ。


―――嫌わないで



「あいつらが、謝ってきた」


ふわり、といつもの笑顔を溢してあたしへとまた一歩近付いた。


「調子、乗りすぎたって。あと…美音にも謝っといてくれって。よっぽど美音に嫌われたくないみたいでさ。」


あいつらのじゃねーのにな、と言ってくしゃりとあたしの頭を撫でる。


祐樹の、手が、あたしに、触れる、それだけで、こんなにも


「あれ、美音なんか熱い?」


身体が燃えちゃいそうになるよ



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