Last Wing
ちゅ
瀬那が美音のおでこに軽く唇を落とした。
「ちょ!」
美音も顔を真っ赤にして、瀬那を凝視していた。
「びっくり箱になんか負けないよ?」
……び、びっくり箱?
「おい、そこの馬鹿。」
「馬鹿!?」
「今だけは、お前に任してやる。」
その言葉によって、なお目を大きく見開く。
「な…」
「泣かしたりしたら、タダじゃおかないからね。祐樹」
瀬那は最後の最後まで瀬那だった。
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