Last Wing
おかえり、僕の天使
「……っは…!」
「おい、祐樹っ!大丈夫か!?」
「ぜんっぜん…平気!」
練習とは格段上がる運動量。荒い息は、やはり三ヶ月のブランクを感じる。
点数は1対1。
お互いギリギリの攻防戦を続けていた。
「ちっ…くしょ!」
さっきから、俺も仲間も何回もシュートをぶちこんでるのに、点数に繋がらない。
歓声やホイッスル、仲間の声。監督の言葉にならないような叫び。
耳から全身へと響き渡る。
「っしゃ!行くぞ!みんなっ」
「おうっ!」
こんなところで負けられない。俺たちは全国に行く。
それに瀬那と約束したからな。