Last Wing



それから数日、屋上は俺一人の空間となった。


別に、いつも話してたってわけじゃねぇけど…



「つーか、いっつも睨んでたよなー、俺…」


どんだけ嫌な奴、と心のなかで苦笑した。



「…………っし!」


青空に向けて気合いをいれる。


今日は彼女の病室に行くことになった。


なかば、俺の独断で多分あっちは知らない。


「どんな顔…されっかなー…。やっぱ怒ってるか?あー…笑ってくれることはねぇだろうし、」


今日初めてあの子と向き合う。


「ちゃんと報告する良い知らせだってあるしな!」


笠置美音と向き合ってみよう



< 39 / 367 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop