Last Wing
身体が壊れる、なんて本望だ。
こんなカラダ、こんなイノチ、
いらない。
視線を女性から窓の外へと移す。
雲ひとつない青い空、日光が部屋に差し込んでいる。
「そういえばね、昨日運ばれてきた男の子いるでしょ?」
話し掛けられても、視線はいまだ外へと向けている。
背中越しに話を聞き流した。
「同い年なんだよ、美音ちゃんと。同じ15歳。」
今日は
「ちょっと今は、彼も混乱しちゃってるかもだけど」
空が
「仲良くしてみたら?えと、確か名前は…」
青すぎる