Last Wing
青すぎる、空は嫌い。
何もかも照らしてしまうみたいで嫌だ。
雨だったら、こんなあたしを隠してくれるのに。
「……って美音ちゃん?」
ベッドの中から足を放り出し、立ち上がる。
女性は急いであたしの着替えを用意してくれた。
「あ、着替えるなら私出ていくね用事があったらナースコール押してね!」
女性の肩をちょん、とつつき着替えを指差してぺこりとお辞儀した
女性は目を細めて、何故か泣きそうな顔で笑った。
女性が出ていった後に用意されたワンピースに腕を通す。
ひんやりとして、気持ち良かった