Last Wing



「リハビリ、ちゃんと始めるようにしたんだ。」


俺は


「このまま逃げてちゃいけねぇなー、って思って」


その時


「美音が背中、」


美音が


「押してくれたんだぜ?」


顔を強張らせていたことに


「だから、俺こそありがとな!」


気付かなかった。



あ、と手を叩きもう一つの存在を思い出した。


「俺わかんねぇから、おばちゃんに選んでもらったんだけどさ」


大きな包みから一つの鉢を取り出す。


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