信じてる
『なんでもないです、
どうぞ続けて下さい!』


「そう?」

『はい』

「実はね・・・
 俺、毎日毎日いるはずのない夢の中の
 女の子を自然に捜してた。
 似た人を見つけるとついおいかけちゃってさ、、、
 ははっ おれ変だよな。」

『変じゃないですっっ!!』

私はムキになっちゃって叫んでしまった。


涼くんが不思議そうな目で私を見ている。

『あ・・・すいません。大きい声出しちゃって・・・』


「ううん。大丈夫。
 あっ!俺の生い立ちだよね。

おれは・・・
小さい頃に両親が離婚して、
おれは施設でそだてられて
現在に至る・・・
なんか簡単だけど・・・
こんな感じ・・・」

・・・・

私はもう何も言えなくなっていた、

だって何もかもが、

私と同じだったから
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