続きはご想像におまかせします


ベリ。


藤野から貰った本の包装紙を破いてみた。

『幸せになる方法』

なんだ。

普通のエッセイ本?

藤野和人作の小説かとかありえない期待してたのに。

残念。


見た感じ、
いかにも売れなさそうな雰囲気。

『ありきたりにもほどがあるよ!』って突っ込みたくなる。

さすが藤野、
センス悪いねぇ。


そう思いながらもクスリと笑ってしまう自分は……悪くないと思う。


『幸せの基準は人それぞれ違います』……。

プロローグはそれから始まる。

やっぱり、『ありきたり』。
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