続きはご想像におまかせします
と、その時……!
「じいちゃん、
行ってくんねぇ!」
藤野の声がした。
「……絵里……」
藤野は目を丸くしてあたしを見た。
「藤野っ?
な、何してんの?
こんなとこで。」
「『こんなとこ』とは失礼な!
ここ、俺ん家。」
「……え?
あ、そうだったんだぁ。
ごめん。」
「おまえこそ何してんの?」
「……。
『幸せになる方法』って……
コレだよね?」
あたしは山積みになった本を指差した。
「あぁあ!
バレちまったかぁ。
そそ。これ、古本。」
藤野は笑いながら言った。
「ホントに普通の本だよね?」
あたしは藤野に迫って聞いた。
「何かあったんだな、
やっぱり。」
「そりゃ……だって……
書いてあるとおりに幸せが……」
あたしは俯いた。
なんて恥ずかしいことを聞いたんだろう。
バカみたい。
「知りたい?」
藤野がニヤリとした。
「え?」
「その本の秘密、知りたい?」
「……。」
「どっちだよ?」
「……知りたい!」
あたしの声は半分以上怒鳴り声だった。
「んじゃ、ちょっと来い!」
藤野はあたしの手を引いて店の奥まで駆け込んだ。
「じいちゃん、
行ってくんねぇ!」
藤野の声がした。
「……絵里……」
藤野は目を丸くしてあたしを見た。
「藤野っ?
な、何してんの?
こんなとこで。」
「『こんなとこ』とは失礼な!
ここ、俺ん家。」
「……え?
あ、そうだったんだぁ。
ごめん。」
「おまえこそ何してんの?」
「……。
『幸せになる方法』って……
コレだよね?」
あたしは山積みになった本を指差した。
「あぁあ!
バレちまったかぁ。
そそ。これ、古本。」
藤野は笑いながら言った。
「ホントに普通の本だよね?」
あたしは藤野に迫って聞いた。
「何かあったんだな、
やっぱり。」
「そりゃ……だって……
書いてあるとおりに幸せが……」
あたしは俯いた。
なんて恥ずかしいことを聞いたんだろう。
バカみたい。
「知りたい?」
藤野がニヤリとした。
「え?」
「その本の秘密、知りたい?」
「……。」
「どっちだよ?」
「……知りたい!」
あたしの声は半分以上怒鳴り声だった。
「んじゃ、ちょっと来い!」
藤野はあたしの手を引いて店の奥まで駆け込んだ。