続きはご想像におまかせします
『~このサイトって何?~
 引きこもり・不登校の人同士が集まって、友達を作る場です。
 会員登録は必要ありません。掲示板、チャットなどを自由に放浪してください。
 毎日が辛いあなたの手助けが少しでもできれば……と思っております。
 最低限マナーを守って、心を楽にしてください。』

「ほらぁ、
全然危なくなんかないじゃぁん。」

森井君は女の子みたいに高い声で言った。

「だ……だね。」

そうは答えてみたものの、
僕の頭はかなりモヤモヤしてる。

だって……絶対何かある!

ホラー映画を見ている時のように、
背中がゾクッとするから。

僕にしかわからない、何かが必ずある。

でも、そんなこと……誰が信じるのだろうか。

さすがの森井君も、
僕の『勘』なんて頼りにならないものを信じるはずがない。

「一人でこのサイト入っても平気だよ!

俺、家帰ったらこれずっとやると思う。

太田君は……やんないんだよね。

残念だなぁ。」

やめとけ!

てか、絶対やるな!


出そうで出ない、僕の声。

誰かに首をしめられてるように息苦しい。

息はできてるけど……。


結局、森井君を止めることはできなかった。


自分でも、どうかしていると思う。

『恐怖のサイト』……本当にそんなものがこの世にあるとは想像できないけど、
嘘じゃない!

それだけは断言できる!

何もないはずなんか、
ないんだ……。
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