続きはご想像におまかせします
「ところでさ、
『恐怖のサイト』って本当にあると思う?」

思い切って聞いてみた。

「『恐怖のサイト』?

よく小説とかにあるような?」

姉ちゃんは真面目だった。

「うん。」

「さぁねぇ。

怖がらせるためにできたホラーサイトはよく見かけるけど、
本物はあるかどうかわかんないね。

『このページにアクセスしたら死にます』みたいな奴でしょ?

さすがに無いと思うけど、
インターネットなんて何が起こるかわかんないからね。

……どうして?」

「いや、そんな深い意味は無いんだけどさ。」

「もしかして、それで島村花を殺そうとか……」

「んなこと思ってないよ。」

「だよね。よかった。」

姉ちゃんはニコッと笑って僕から離れた。


また勉強だろう。

スクールバックを肩に自分の部屋に入っていく姉ちゃんは、
僕の心を不安にさせた。


……勉強、頑張ってね。

こうやって心の中で応援することが、
今の僕にできる最大の恩返しかもしれない。
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