続きはご想像におまかせします


ピロロロ――。

森井君とゲーセンで遊んでいると、
珍しく僕のケータイが鳴った。

多分、嫌がらせメールだろうけど……

『“死ね”って言われて本当に死ぬほど、
君はバカじゃないって?

死にたくないなら、構わないよ。

だけど私はあなたに会いたい。
この世でいいからさ。

会えない?
このゲーセンで。
あたし、いつでもいいよ。

あたし、あんたによく似てる。
だから一回ぐらい、あんたと直接話してみたい。

明日、無理?
会いたい。会いたい……』

? 一体何?


僕はポカンとする他なかった。

「どしたの?

メールが来るといつも呆れ顔の太田君なのに、
珍しいね。

その顔。」

森井君は微妙に笑った。

「ははっ。

親からだよ。

『学校行かないの?』って。

そんな風に言ってくれたの、
初めてだからちょっとね。」

なぜか嘘を言ってしまった。

「ジーンときたわけか。」

「まぁね。」

最近、何もかもが理解不能、原因不明。


だけど、『明日』……ちょっとスリルを味わいたい。

まさかとは思うし、九十九パーセントいたずらメールだろうけど、
最近暇だから……。

それに、軽い気持ちだけど、実はそういうの好きだから。

モトワル(『昔は不良だった』という意味)の名残もあるだろうしさ。

好奇心だよ、好奇心。
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