続きはご想像におまかせします
「よかったです。

あ、この世では、
私は死んでいることになっているので、
このことはあまりむやみに口外しないでください。」

「わかりました。

ところで、あなたのお名前は?」

「黒沢愛里(くろさわあいり)です。

……タメ語いいですかね?」

「オッケーですよ。

僕もいいですか?」

「はい……
あ、ごめんなさい。

『うん』!」

「はは。」

これはホラーなのか、
ファンタジーなのか……
はたまた普通の恋愛なのか。

今思ったけど、
ジャンルなんてものはこの世に存在しないのかもしれない。

『霊界から』なんて、ホラーっぽいけど、
『付き合う』とかかなり恋愛入ってる。

かと思えば『藤野和人』とか、かなりミステリーだし、
こんなに非現実的ならファンタジーとだって言える。

ある意味、空想より現実の方が何でもありなんじゃないか?

そこは制限ありのように見えて、
実は何の制限もない。

ジャンルなんて分類は多分できないんだ。

『世の中、何が起きるかなんてわからない』んだからさ。


ん? 僕、いいことに気が付いたね。

将来、このことについて本でも書こうか。

「太田君?」

「『悟』でいいよ。

僕も『愛里』って呼ぶからさ。」

彼女、愛里はにこりと笑った。
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