続きはご想像におまかせします
「ユーフォーキャッチャーでもやんない?
ほら、あそこのネックレス、
取って愛里にプレゼントするよ。」
僕は、アクセサリーだらけの機械を指差した。
「うれしい。」
また愛里はにこりと笑った。
百円を入れて、スタート。
珍しく僕は本気になった。
「あ、もっと前だな。
あぁ、行き過ぎっ?
じゃなかった!
ここだ!」
独り言と戦っている僕を、
愛里は笑顔で見守ってくれた。
ネックレスを取ることに夢中になっているフリをして、
愛里をチラチラと見るのは本当に幸せだった。
ん……? 取れた!
「奇跡! 一回目で取れたよ!」
僕は愛里に向かって言った。
「すごい。」
愛里は笑顔のままそう言った。
もっと喜んでくれてもいいのに……
とは思うけど、まぁ、許せる。
僕はネックレスを手に取って愛里の首に付けてあげた。
「百円だね。」
愛里がボソッと言った。
「安いかな?」
「全然。」
「よかった。」
穏やかだな……と思う。
だいぶ前の話だけど、雪原望にコクった時はこんな気持ちじゃなかった。
もっと、得体の知れない緊張感が僕を苦しめていた。
よかった。……愛里でよかった。
ほら、あそこのネックレス、
取って愛里にプレゼントするよ。」
僕は、アクセサリーだらけの機械を指差した。
「うれしい。」
また愛里はにこりと笑った。
百円を入れて、スタート。
珍しく僕は本気になった。
「あ、もっと前だな。
あぁ、行き過ぎっ?
じゃなかった!
ここだ!」
独り言と戦っている僕を、
愛里は笑顔で見守ってくれた。
ネックレスを取ることに夢中になっているフリをして、
愛里をチラチラと見るのは本当に幸せだった。
ん……? 取れた!
「奇跡! 一回目で取れたよ!」
僕は愛里に向かって言った。
「すごい。」
愛里は笑顔のままそう言った。
もっと喜んでくれてもいいのに……
とは思うけど、まぁ、許せる。
僕はネックレスを手に取って愛里の首に付けてあげた。
「百円だね。」
愛里がボソッと言った。
「安いかな?」
「全然。」
「よかった。」
穏やかだな……と思う。
だいぶ前の話だけど、雪原望にコクった時はこんな気持ちじゃなかった。
もっと、得体の知れない緊張感が僕を苦しめていた。
よかった。……愛里でよかった。