続きはご想像におまかせします
「お昼……食べたい。」

愛里が顔を赤くしてつぶやいた。

「いいよ。」

僕は愛里の手を引いて歩き始めた。

――その時だった……!


誰かにまた肩を叩かれた。

もちろん、愛里じゃない。

反射的に振り返ると、
そこにいたのは不良ドラマに出てきそうな不良男達。

「学校サボリン?」

そのうちのひとりにそう聞かれた。

不思議だった。

だって、僕には彼女が……。

「ごめん、言い忘れてた。

私は悟にしか見えないよ。

だから、その男達にあたしは見えてないよ。

ごめんね。私、怖いから帰る。

また明日、ここで。」

愛里は走って行ってしまった。


『僕にしか見えない』?

つぅことは、他人から見たら、
僕はさっきから一人でしゃべってたことになるな。

……かなり恥ずかしい。


……ってか、そんなことはどうでもいいか。

今、僕は『不良に絡まれてる』んだよね。

まぁ、僕も昔は不良だったけどさぁ、
レベルが違うっていうかさぁ……
とにかく、怖いっつの!
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