続きはご想像におまかせします


翌日の帰り。

「太田、一緒に帰ろうっ!」

島村花にいつもどおり誘われた。

「うんっ。」

島村花のこと?

完全ってわけじゃないけど、
もう許してる。

『謝ってほしい』とか別に思わないし。

なぜか……。

「太田ってさ……」

「……? どしたの?」

「ごめん。なんでもないや。

……雨、降ってない?」

僕は両手の平を上に向けた。

ポツポツきてる。

「すぐ近くが僕の家だから、来ない?」

誘っちゃった。

誤解されないといいんだけど。

「いいの?」

島村花は目をキラキラさせた。

そういう顔するから許しちゃうんだよ。

「もちろんっ。」

「ありがとう!」

……。

何かひっかかる。

一体……、
あ!
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