続きはご想像におまかせします
ガチャ――。

恐る恐るドアを開けた。

「『サプライズ』は?」

島村花は嬉しそうに聞いた。

「なぁんにもないという、
サプライズ!」

僕は、島村花に向かってピースをした。

このくらいはさすがに平気だろう。


僕はチラッと愛里を見た。

この表情は……多分セーフのライン。

「えぇぇ?

何それ。超期待しちゃったんだけどぉ。

まあ、ある意味サプライズだね。」

「はは。」

会話は当たり障りのないものにしておこう。

本来なら、島村花に今日は帰ってもらいたいのだが、
そういうわけにはいかない。

目の前に姉ちゃんがいるから。

あがってもらったのにすぐに無理矢理帰させるなんてあまりにも不自然だ。


……てか、姉ちゃんと島村花……挨拶とかしてるしね。


とりあえず、島村花を僕の部屋に案内した。(当然、愛里もついてきた。)


部屋で二人きり(愛里を入れれば三人きり)になると、
少しの間、沈黙状態になってしまった。
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