続きはご想像におまかせします
「太田!

あたし、あんたが好き!

付き合ってください!」

予想は的中。


体が急に不安定になった。

何かが崩れ落ちたような気分。

「……」

僕は動けなかった。

「太田……」

「あ、いや、その……」

愛里に目をやる。

彼女の目は尋常ではなかった。

『断らなきゃ殺す』……そう言われているような気がした。

「なんて言ったらいいのかな……?

なんていうか……あの……」

断る勇気がない!

「イェスかノーでいいの!

別に『ノー』でも気にしないから。」

しばらく沈黙が続いた。


僕は完全にパニック状態だった。

「ごめん……」

僕はゆっくりと言った。

「『ノー』?」

島村花は慎重に僕を見た。

「……。」

頷く。

それしかできなかった。
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