続きはご想像におまかせします
「あのさぁ、俺につきまとうのやめてくんない?」
ついに藤野はあたしにキレた。
「じゃ、血液型と誕生日、出身地と将来の夢!
お願い!
教えてよぉ」
あたしはいつものように昇降口で問い詰めた。
「あのなぁ……」
「教えてくれたらおとなしくしてるよ!」
「……。」
おっ?
いつもとは違う反応(無言と無表情)じゃないか?
もしかしたら……
「血液型、C型。
誕生日、十四月八日。
出身地、宇宙。
将来の夢、俺は二十五歳で死ぬからそんなものは作れない。」
……はっ?
「何それ? マジ、バカにしてんでしょ?」
あたしは一般人のリアクションをした。
「んだよ? 信じてくんないのかよ?」
藤野はあたしの頭を軽くパシッと叩いた。
……ヤバ。胸キュン。
「し、信じるも何もないでしょ?」
「何だよ、おまえみたいな少し変わった奴なら
信じてくれると思ったのになぁ。
残念。
なんでみんな、常識にこだわるのかな。
『宇宙人が地球に来る』……信じられないことか?」
「……そりゃそうだけど、
自分の周りでそんなことが起こるなんて、
やっぱり……。」
「一パーセントでも可能性があるなら『ありえること』になるんだけどなぁ。
世の中、人生、何があるかなんてわかりませんよ。」
なんていいこというんだろう。
そういうこと言うから惚れるんだよ。
全く……。