続きはご想像におまかせします


「ただいま」

あたしはとぼとぼと家に帰って来た。


すると、ママ(小さい頃からそう呼んでいるので許してください)からパンチが飛んできた。

「ったぁ……。」

靴を脱ぐ暇もなく凶暴女に殴られたあたし。

まぁ、うらんだり憎んだりはしないけどね。

こんなの、日常茶飯事だから。

愛のムチ、
愛のムチ。

「今度は何?」

あたしは起き上がりながら聞いた。

「なんだこのテストの結果はぁ?

せいぜい二ケタいけっつの!

それにまた藤野君ストーカーしてんだろ?

いい加減にしろ!」

唾がビュービュー飛んでくる。

さすがにこれは気持ち悪い。

「わかったわかった。

とりあえず靴脱がしてよ。

話はそれからでいいっしょ?」

あたしは両手を広げて必死に防御した。

「早く!」

「はい!」

あたしは大急ぎで靴を脱いだ。
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