続きはご想像におまかせします
「藤野……」
そうつぶやいた後、急に恥ずかしくなって、
「小出……」
と付け足した。
「痛かったぁ?」
小さい子みたいに体育館履きを振り回す藤野。
あたしは黙るしかなかった。
しゃべったら、
息が止まってしまうような気がしてたから……。
「後で話ある。
放課後、俺ん家来てくれよ。」
藤野が言った。
「あ、うん。」
あたしはぎこちなくうなずいた。
「こいつさぁ、俺にも言えないことをおまえに話すんだってよぉ。
楽しみにしとけよ。
安藤ちゃん。
あ、でもあんま期待しない方がいいかもしんねぇな。
恋愛関係の話じゃないらしいからさぁ。」
……悪いけど、そのしゃべり方はやめた方がいいと思う。
小出にはすばらしく似合わない。
そのクールな外見とのギャップ……
あまり気持ちのいいものじゃないからね。
「あぁ、そう。」
とりあえず、無視はしなかった。
「んじゃ、待ってるよ。
あんま早く来んなよ。
じいちゃんに捕まるから。」
「わかった。」
二人は行ってしまった。
あたしはフゥッとため息をついてからまた歩き出した。
体中が半端じゃなく熱い。
今にも沸騰してしまいそうだ。
『放課後、俺ん家来てくれよ。』
そうつぶやいた後、急に恥ずかしくなって、
「小出……」
と付け足した。
「痛かったぁ?」
小さい子みたいに体育館履きを振り回す藤野。
あたしは黙るしかなかった。
しゃべったら、
息が止まってしまうような気がしてたから……。
「後で話ある。
放課後、俺ん家来てくれよ。」
藤野が言った。
「あ、うん。」
あたしはぎこちなくうなずいた。
「こいつさぁ、俺にも言えないことをおまえに話すんだってよぉ。
楽しみにしとけよ。
安藤ちゃん。
あ、でもあんま期待しない方がいいかもしんねぇな。
恋愛関係の話じゃないらしいからさぁ。」
……悪いけど、そのしゃべり方はやめた方がいいと思う。
小出にはすばらしく似合わない。
そのクールな外見とのギャップ……
あまり気持ちのいいものじゃないからね。
「あぁ、そう。」
とりあえず、無視はしなかった。
「んじゃ、待ってるよ。
あんま早く来んなよ。
じいちゃんに捕まるから。」
「わかった。」
二人は行ってしまった。
あたしはフゥッとため息をついてからまた歩き出した。
体中が半端じゃなく熱い。
今にも沸騰してしまいそうだ。
『放課後、俺ん家来てくれよ。』