続きはご想像におまかせします
「……。」

あたしは黙ってしまった。


……。

そうなのかな?

吉澤がいなかったら、
あたし、ずっとあのままだったのかな?

でも……でも……!

「じゃぁ勝負しようよ!」

あたしは切り出した。

「はっ?」

「おまえが将来、
ずっと誰にもいじめられなくても、
あたしをいじめてたことを後悔するかどうか!

したらあたしの勝ちね。

絶対後悔させてやるから。」

「……しねぇにきまってんだろ?

マジでくだらねぇな、それ。」

「勝負しようよ!」

あたしはもう一度言った。

「……くだらねぇけど……いいんじゃねぇの?

俺にすりゃ、プラマイゼロだし。」

よし!

あたし、この勝負勝てる気がする。

少し人間ぽくなったあたしなら、なんか勝てそう。
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