続きはご想像におまかせします


今日もいつもどおり登校。

太田と一緒にねっ。

「今日さ、なんか変な夢見ちゃってさ。」

笑いながら話してくれる太田。

最近は、心の底から笑ってくれてるように見える。


あたし、今、超幸せ。

こんなにタメ語って素敵な言葉なんだな、
って感じちゃうし。

「どんなどんな?」

あたしは精一杯に目を大きくして聞いた。

「花ちゃんと映画見に行ってね……」

うんうん。


てか、『花ちゃん』っ?

映画って『デート』っ?

「それでそれで?」

「急に……」

ヤバイ。なんか心臓がドックンドックンいってる。

叫び出しそうなほどじゃなくて、
なんかちょうどいい感じに。


マジ気分いいんだけど。

太田のそのしゃべり方とか笑顔とか、
かなり癒される。

あたし、いつコクろうかな。

なんなら今?

でも、『付き合う』とかなったらまたいろいろあんのかな。

もうちょっとこの『微恋』を楽しんでも罪にはならないよね。
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