続きはご想像におまかせします
「太田、一緒に帰ろうっ。」
あたしは靴を履きながら言った。
あ、言い忘れてたけど、
あたしも太田も帰宅部。
「うんっ。」
太田はニコリと笑った。
かわいい……。
太田と歩いている間、
あたしの頭の中は『いつ告白するか』でいっぱいだった。
『微恋』を楽しんでいたいけど、
やっぱり太田と特別な関係になりたい。
あたしのものにしたい。
太田ならきっと……受け入れてくれるよね。
いろんな気持ちが磁石みたいに引き合ったり反発したりしている。
あたしの頭の中は心地よい戦争。