続きはご想像におまかせします
と、突然、ポツポツと雨が降り出した。


すると、太田がさりげなくあたしの手を引いてくれた。

「すぐ近くが僕の家だから、来ない?」

『僕』なんだ。かわいい……。

「いいの?」

あたしは万遍の笑みで聞き返した。

「もちろんっ。」

太田は遠慮がちに笑った。

遠慮しなきゃいけないのはあたしなのにね。

「ありがとう!」

これは最高のシチュエーションではないかい?

よしっ! もう、これはコクるしかない!

神様が与えてくれたチャンスなんだ!


あたしは決めた。

『微恋』より『デート』の方が楽しいはず!
< 40 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop