続きはご想像におまかせします
「ごめん……」

太田は口を開いた。


あたしは顔をあげた。

「『ノー』?」

「……。」

太田はゆっくりと頷いた。


その瞬間、あたしの緊張がスッとどこかへ飛んでいった。

同時に、恥ずかしい気持ちが込み上げてきて……。


あたしはため息をついた。

「わかった。ごめん、ありがとう。

……あ、てか、雨止んだね。

ごめん、帰るね。ホント、ありがとう。」

あたしはなんとか笑顔を保ちながらしゃべった。

そして、一人で彼の家から出た。
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