続きはご想像におまかせします


あぁ疲れた。


俺は大の字になってベッドに横になった。

先進国女ほど恐ろしい奴はいない……。

そんなことを考えながら。


ピロリロリン――。

ケータイが鳴った。メールだ。

『コイっちぃ、古川とのデートはどうなった?』

和人(かずと)からだった。


『コイっちぃ』っつのは、
俺のニックネーム。

全然気に入ってねぇけど。


和人っていうのは、サッカー部の部長で、
かなりいい奴。

俺は『カズゥ』って呼んでる(多分向こうも気に入ってないと思う)。

まあ、恥ずかしくてあんま言えないけど、
俺の『親友』……かもしれない。

勉強できねぇし、俺ほどかっこいいわけでもねぇ(わりぃ、許してくれ、カズゥ!)けど、
サッカーとモテ度は俺より二パーセントぐらい上。

まあそんなとこだ。

『死んだよ、俺。』

俺は返信した。

『どういう感じに?』

『なんか向こうがベラベラしゃべって、
俺は聞くだけぇみたいな。』

『別れちまえばいいのに。』

『だよなぁ。』

『そういうことは考えてない?』

『いや、考えてるけど……』

『古川が怖いっ?』

『まあ。』

『そっか。あ、わりぃ、俺風呂行ってくるから、また後で。』

『おぉ。』

俺はケータイを閉じてまた大の字になった。
< 50 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop