続きはご想像におまかせします


翌日。

「小出!」

教室で、
柴田綾香(しばたあやか)っつぅ女子に名前を呼ばれた。

ちなみに、こいつは後一ヶ月もすれば先進国になりそうな、
発展途上国女。

「何だよ?」

俺は、まあ、普通に返した。

「明美のことマジで好きなの?」

出た出た。

この質問。そんなに俺のことが好きか。

「んなことおまえらに言う必要……」

「じゃ、好きなのっ?」

「趣味悪っ」

「洗脳されてるよぉ。」

柴田の友達、
他の発展途上国女達は俺の言葉を遮って口々に俺を責め出した。


本当、めんどくせぇ。

「これだからバカな男は。

どうせ明美の顔目当てでしょ?」

柴田は俺の机を叩いて迫ってきた。


何なんだよ……?

大人の女きどりか、おまえは。

「顔で選ぶと後悔するよぉ?」

「……。」

あぁ、はいはい。

助けてくれ!

カズゥ! 

……? カズゥ? カズゥ、今日休み?

「ったくぅ……」

ブツブツ言いながら、彼女達は去って行った。


やっと解放された。


つか、今日カズゥ休みなんだ。

あ、言い忘れてたけど、カズゥ、同じクラスだから。
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