続きはご想像におまかせします
「何だよ、それ……」

俺はカズゥから目を離した。

「……。」

「……。」

俺、信用されてねぇのかな。

悲しいっつぅか、
悔しいっつぅか、
寂しいっつぅか……。

そんな意味不明な気持ちのせいで、
口元がキュンとなった。

「早退してきたんだっけ?

俺のために。」

カズゥは態勢を変えずに言った。

「……あぁ。」

「サンキュ」

「……。」

「もう帰っていいよ。俺、一人で平気だから。」

「んだよ……」

「ありがと。」

「……。」

俺は仕方なく立ち上がった。
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