続きはご想像におまかせします
『さっきはわけわかんないこと言ってごめんね。

実はウチ、学校早退してきたんだ。

龍一が帰った後、いろいろあって。

学校にいるの嫌になっちゃって。


国語できないから、
多分すごい長いメールになっちゃうと思う。

途中で嫌になったら、読むのやめても別にいいよ。

その時は……龍一と別れようと思うんだ。

もしウチとまだ付き合っててもいいなら、
返信ください。

来なかったら諦めるから。

ごめん。

龍一がこういうの一番嫌いだってこと、
わかってるんだけどさ。

ホントごめん。


でね。

今日の午後、島村と太田が学校来たんだ。

そんでウチ、いつもみたいに島村にひどいこと言っちゃった。

どこからそう呼ぶんだかわかんないけど、
多分ウチがやってること、“いじめ”だと思う。

今日初めて気付いたんだ。

ホント、バカでごめんなさい。

っていうか、実はなんとなくわかってたんだよね。

“ひどいことしてるな”って。

でも、本気でそのこと考えたのは今で。


自信なくなっちゃったんだ。

龍一、多分“いじめ”とか嫌いだよね。

なのにこんなウチが彼女でいていいのかなって。

龍一、本当はすごい魅力的な人なのに、
ウチのせいでイメージダウンになってるのかな。

このことも、今日初めて考えた。

バカですみません。


だから、今日、龍一にウチと別れるチャンスあげようと思うんだ。

別れたかったら、このメール無視して。


長くなってホントにごめん。

こんなメール、ウザイよね?

わかってるんだ。


最後まで読んでくれたなら、
ありがとう。

受信料、ちゃんと払うから。


ウチ、龍一のこと好きだよ』
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