続きはご想像におまかせします
明美の後ろには背の高い高校生ぐらいの男が立っている。
「あ、ケータイ……!」
明美のケータイは本人のジーンズのポケットからスルリと抜けて男の手に収まった。
「没収。」
男は作った声でそう言った。
顔を黒い布で覆い、
黒のジャンバーを身に纏った彼は、
いかにも犯罪者。
俺の心臓は激しく暴れる。
だけど……
そんなの、耐えられる。
カズゥを助ける……そのくらいできる。
絶対に。
いざとなったら、どんなに無理矢理にだって体を動かしてやる。
俺にはできる。俺ならできる!
「和人は?」
俺は男に聞いた。
『おまえなんて怖くないです』的な演技で。
「一人で来たなら助けてやってもいいけど、
彼女つきじゃぁねぇ。」
いつの間にか男は三人に増え、
彼らは俺達を取り囲んだ。
「きゃっ! 龍一!」
明美はまたも悲鳴をあげた。
二人の男に押さえ付けられたようだ。
んだよ?
俺、『助ける』とかしなきゃいけねぇわけ?
『愛した女を守る』とかそういうやつか?
俺は目を見開いた。
「オラァ!」
一気に二人を蹴り飛ばした。
「っんにすんだよっ?」
もう一人の男が俺に迫ってきた。
殺されるのか……?
んなわけない。
そんなはずない!
ガン――。
俺は意識が飛ぶかと思った。
「あ、ケータイ……!」
明美のケータイは本人のジーンズのポケットからスルリと抜けて男の手に収まった。
「没収。」
男は作った声でそう言った。
顔を黒い布で覆い、
黒のジャンバーを身に纏った彼は、
いかにも犯罪者。
俺の心臓は激しく暴れる。
だけど……
そんなの、耐えられる。
カズゥを助ける……そのくらいできる。
絶対に。
いざとなったら、どんなに無理矢理にだって体を動かしてやる。
俺にはできる。俺ならできる!
「和人は?」
俺は男に聞いた。
『おまえなんて怖くないです』的な演技で。
「一人で来たなら助けてやってもいいけど、
彼女つきじゃぁねぇ。」
いつの間にか男は三人に増え、
彼らは俺達を取り囲んだ。
「きゃっ! 龍一!」
明美はまたも悲鳴をあげた。
二人の男に押さえ付けられたようだ。
んだよ?
俺、『助ける』とかしなきゃいけねぇわけ?
『愛した女を守る』とかそういうやつか?
俺は目を見開いた。
「オラァ!」
一気に二人を蹴り飛ばした。
「っんにすんだよっ?」
もう一人の男が俺に迫ってきた。
殺されるのか……?
んなわけない。
そんなはずない!
ガン――。
俺は意識が飛ぶかと思った。