続きはご想像におまかせします


翌日は、学校に行った(妹も)。


明美は来たけど、
カズゥは来なかった。


やる気なんか出ない。

授業も部活も。

気付くと、俺の指は唇の端にあって、
傷を撫でている。

明美と先生以外、誰も何も知らない。

死んでもおとといのことなんて言えないけど、
何も知らない奴らと同じ空間にいるなんて、
信じられないし、疲れる。


もしかしたら一生このままなんじゃないかとか、
犯人はクラスの誰かじゃないかとか、
頭の中はそればっかだ。


俺は何度か倒れそうになった。
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