続きはご想像におまかせします


あれから三週間。


犯人は捕まってないけど、
俺もカズゥも明美も、なんとか元通りになった気がする。

あの夜の記憶は、
多分一生頭から離れることはないだろうけど。


今日は試合。

ま、練習試合だけど。

でも行き先は隣の県。

つぅわけで、今俺らは電車の中。

「もうすぐ冬休みだな。」

「また部活地獄。」

「多分寒くても汗かくよな。」

「わかる、それ。」

そんな普通の会話をしてた。


その時だった……!

「あ、花中じゃん。」

ビクン――。俺は体を震わせた。


この声……間違いねぇ!

犯人だ!


俺はカズゥを見た。

カズゥも顔を真っ白にして震えていた。

「まだコリてねぇんだなぁ。

あ、でも今日で終わりじゃん。」

その声はだんだん近くなる。


助けてくれ!


俺は必死にヒゲちゃんを見つめた。




♂続きはご想像におまかせします♂
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