ごめんね。でも嬉しかったよ
自分が走ってる時は時間が長いけど、

人が走ってる時間はあっという間で

もう三番目の人が出発している。

一位のまま角を曲がった。

どうしよう。次だ。

最初からビリなら少しはホッと出来るんだけど、

今回は一位。

『あぁ、黄色すげぇー。』

『だなぁー。あ、でも次あいつだしいきなりビリになったりして。』

男子の笑い声と一緒に聞こえて来た言葉。
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